前述しましたように、脳機能回路の3つのネットワークのうち、セリエンス・ネットワーク強化に瞑想は有効とされます。
神経可塑性により瞑想やトレーニングは脳機能改善、向上に有為に働くことが研究結果で得られています。
3つのネットワークは主に以下の役割を司り、相互に連携しながら生活遂行や業務を円滑に進めています。
⭐デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)
無意識的情報処理、実行、内省など
⭐セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)
集中、思考、判断、整理や意識的実行
⭐セリエンス・ネットワーク(SN)
情報重要度の選別、注意切り替えや調整
これらの機能がHealing&Amuletプログラムの練功、例えば練功初期の站椿功から練功を進めるにあたり、働きが変化するプロセスを見てみましょう😊
①CEN主導の初期
やや不安定に立ち、「腰腹同量」「全身膨張」を行いますが、これらを始める時は、姿勢や内部感覚など、複雑な内受容感覚、自己受容感覚を含めた統一感覚への意識的試みとなります。
微細でも動きの中微調整を取り続ける時、CENの働きは強く、集中力・注意力をバランス維持に動員しています。
②SNによる感知
練功の繰り返しにより深層筋も鍛えられ、「楽に軽く立つ骨格情報」や「筋膜張力と中心感覚」「均等感覚」などを身体意識が記憶し、慣れてきます。
CENの過剰な負荷が減り、それと共に「注意が甘いな」「余計な緊張や硬さ、固執(居つき)がある」「今の気持ちは視点や解釈で変わるのかな?」「かつての刷り込みによる感覚だな」など、より詳細な内部情報の浮上と自覚が起こり、解除方法も上達します。
内受容感覚として捉える精度、また範囲や深度が増し身体感覚(自己認識)や実行機能のクオリティが上がりますが、この時SNの把握精緻化や強化、DMNによる自動化がされているといえます。
③DMNの深い瞑想化、CENによる意識最適化
居つきを緩め、解除しながら動きの中で練功、また日常でも練功感覚を維持します。
「意識的タスク」であった練功が、洗練された基本設定の身体からの練功や技法に変化していきます✨
雑念や浮遊思考等もDMNにより生じますが、このDMNの働きに、身体感覚と統合された静寂が現れてきます。
またSNの強化はDMNの過剰活性や暴走を抑える働きとなり、心身は静的かつ安定した瞑想的状態が維持されます。
SNが司令塔として適切に機能し、CENは必要に応じたスムーズな意識的注意切り替え、選択が出来る柔軟性を持つものへと育まれていきます🌿
このように、練功においては「意識的修正(CEN)」、「気づきと緩み(SN)」、「自然体・自動化(洗練されたDMN)」の循環を繰り返すこととなります。
この3つのネットワークの連携を高め、バランスの良い脳状態へと再構築、維持するための優れたトレーニングといえるでしょう。
とはいえ、世の中には瞑想など精神世界探求を機に不調を生じた方や疾患、障害を診断された方、また逆に社会的ラベリングのデメリットを懸念し、医療的措置を避け耐え続けている方もいらっしゃると思います。
そのような場合の、辛い状態の緩和、瞑想や身体技法の活用等も掘り下げたく思います🙂