基本

2026年07月16日 23:23

基本

仙道修業の由来となった爐鼎(ろてい)や、ヨガとの近似について触れました。
このような身体変容技法を行っていると、様々な現象を如何様にも体験いたします。

小周天の場合、督脈、任脈上の身体の浅い箇所を巡る「氣」は深度を増し、更に深いパイプを上下する感覚となります。
この行法の行程を助け、修練時間を短縮化出来るのが正中心練磨への技法としての昇降練気であり、基本の技法、腰腹同量や全身膨張から生じてくる正中心、そして正中心軸 ❘ が感得されていき、その深度や純化、細密化が増すほど、体は非物理的身体感覚となっていきます。

ヨガにおいてはチャクラ(仙道では精宮)は神経系のターミナルであると同時にエネルギーが集まるセンターでもありますが、粗大身感覚から微細身へと意識が深まると共に、意識拡張が生じてきます。

仏教で言われる無分別、自他境界の消失状態や全てが自身である感覚にもなります。
クンダリーニ上昇や様々なものを見、音を聴く、またエクスタシーの常態化なども見られますが、これらは本来目的ではなく、副産物です。

体験はただ体験し、その時のものとして楽しみ、また有効活用するのも良いと思います。現象は追うものでも囚われるものでもないことは正中心練磨でも教わります。

大切なのは、物理、意識領域を問わず様々な体験や変容、意識そのもの(感情を含む)が持つ強力なエネルギーを扱える器を作り、練功により「自身の器の癖」をより深く知ることで、心身の偏りや居つきを解いていくことかと思います。

仙道で身を「爐鼎」に見立てるのは、生じた熱水や蒸気で暗喩されるエネルギーの増幅を扱える身体(環境)作りが優先されるためで、火や熱水を主なるものとして追わないことはよく言われるところです。

記事一覧を見る