経絡とナディ

2026年07月12日 23:32

経絡とナディ

本来のヨーガは宗教実践の行であり、「ヨーガ・スートラ」にあるように心の制御、止滅を指し、アーサナとは坐法(静的アーサナ)のことでした。
現代ヨガの源流されるハタ・ヨーガの成立は16〜17世紀です。

対位法、動的アーサナの多くは19世紀から20世紀にかけてインド式体操法として「伝統のハタ・ヨーガ」と銘打たれ纏められた、西洋的身体運動との混合で、元々のハタ・ヨーガとの繋がりは薄いとされます。1930〜1940年代にかけて、インド南部のクリシュナマチャーリヤは西洋式体操法を自身のヨガクラスに取り入れ、「インド伝統のハタ・ヨーガの技法」とされました。

禁戒、勧戒を守り涅槃を目指すのが古来のラージャ・ヨーガですが、それを至上とするヒンドゥーの解脱者、ラマナ・マハルシは近代発祥の動的ハタ・ヨーガを浅はかなものとし、ラーマ・クリシュナの弟子スワミ・ヴィヴェーカーナンダなどは否定されました。

日本では「身体統一法」として紹介された中村天風先生、神智学徒の三浦関造先生、「沖ヨガ」の沖正弘先生、「クンダリニー・ヨーガ」の研究者である本山博先生、成瀬雅春先生などが著名でいらっしゃいますが、本山博先生はナディと経絡の近似について研究され、ナディ=経絡、気はプラーナであると結論付けられました。

行っていてこれは任脈、督脈を始めその他経絡の流れをスムーズに、また活性化するなと実感する動的アーサナも色々あります。
ナディの数は主に7万2千あるとされ、中国医学での経絡は正経十二経脈、また十四脈とも三百六十五脈ともされますが、暦の数に対応したものなのでしょう。

脊髄、梵脈管を中心として左右に存在する交感神経幹はイダ、ピンガラに相応するとされますが、この超感覚的に知覚、把握するナディの走行が、どの経絡とどのように対応するかを探られた経緯が、本山博先生のご著書「密教ヨーガ」には記されています。
陰ヨガのサラ・パワーズ先生も経絡医学と仏教瞑想を取り入れた指導をされています。

督脈上のお灸は自律神経の調整、リラックス効果、安眠、疲労回復、沈静効果があり、時折せんねん灸や枇杷温灸など心地良く施しております🙂🔥

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