ユング🦖

2026年09月10日 23:07

ユング🦖

精神科医ユングが遺した概念としての元型は、影、ペルソナ、アニマ、アニムスなどが挙げられます🙂
彼の研究は臨床心理学の枠を超え、文化芸術や教育、メンタルヘルス、スピリチュアリティ、科学にも影響を与えました。

私がユング心理学に学ぶようになったのは、分析心理学者の河合隼雄先生がきっかけです。10代の早いうちに摂食コントロールの不能が生じ、意志のみではどうにもならない状態の立て直しを望み、無意識構造について知る必要性に駆られた経緯がありました。

ユングはそのご著書でプシュケープシュケーと連発されており、「ギリシャ神話のプシュケー」しか知らなかった私は「だからプシュケがいったいどーしたというのだ😟💦」と思い、概念としてしてのプシュケーについてこれまた知らねばなりませんでした。
(因みにユング派の分析家はプシュケーの神話を、女性の心の成長、自己実現の物語として取り上げています。「アモールとプシュケー」/エーリッヒ・ノイマン著)

一昨日触れましたようにプシュケーは古代ギリシャ語で気息を意味し、生命原理ともされ、心や精神、魂へも展開された幅広い意味を持つ概念です💓

精神医学はヒポクラテスを祖とし、長い歴史を持ちますが、ジークムント・フロイト(1856〜1939)による無意識の発見により「自我」の概念は大きな転換を迎えました。

哲学ではそれまで「自我=意識」とされていましたが、自我や意識では把握出来ない領域が存在し、自我が病む原因が潜む場所として発見されたのが無意識です。

この領域は外的要求である「道徳的規範」から外れるものが抑圧され、また過去体験やトラウマが追いやられるところ、そして「夢の源泉」となるところとされたのがフロイトです。個人的意識領域の範囲と捉え、性欲(リビドー)こそが無意識の核であるとし、抑圧の解放が患者の治癒に繋がると考えました。そして無意識を扱う上では「理性」が堅固な基盤となるとされました。

ユングはこのフロイトの思想に多大な影響を受けましたが、精神、意識は個人的領域を超え、集合的無意識、普遍的無意識として遥かに広範であり、単一の要素に還元できない衝動、イメージ、そして欲求を抱えていると主張しました。
人にとっての「生命エネルギー」はリビドーのみに留まらず、臨床経験やご自身の体験から、無意識には普遍的に見える内容、つまり文化や時代を超越するイメージ、象徴、テーマが存在することに気づいたのがユングです。
彼は近代的意味の「意識」や「思考」だけではなく、夢、象徴、神話、感情、無意識まで含んだ心的現象全体と、その大いなる働きを扱うことを望みました。

ドイツ語には心、思い、精神や魂、霊、霊魂を指し、また中核、核心も意味するゼーレ(seele)という言葉もありますが、ユングは無意識の構造を研究する中で、ゼーレとプシュケーは区別するべきだと考えるようになりました。

ユングは心、精神には単なる機械のように因果だけで動く働きではなく、自身を均衡させ、全体性へ向かおうとする動き、働きがあると見たのです🌌
「プシュケー」という語を選んだのは、心が持つ広大かつ深遠、時空間をも超える生きた全体性を表したかったからなのでしょうね😊

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