昨日は、メスメルの研究と催眠の歴史について記しました🙂
メスメルの興味深さは催眠の原点であることに留まらず、現代物理学にも共通性を感じる仮説のベースを直感していたことですが、彼の言う「動物磁気」とは何だったのでしょうか😊
メスメルがヒステリー患者に鉄含有製剤を飲ませ、体表に磁石を付け「治療」したエピソードがあります。
この際、患者さんは「体内を流れる液状の何か」を感じています。しばしの間、症状を抑えることにも成功しました。
そして「動物磁気説」を唱えたのが1770年代でした。
解剖学者ガルヴァーニによる「動物電気」の発見が1780年頃です🐸
現代の電磁気学では定説の、「電流が流れると磁場が発生する」エルステッドの発見は1820年まで待たねばなりませんでした。
当時は「電気」と「磁気」が密接に関係している、電磁誘導や電磁場という物理的確信がまだ存在しませんでした。
電気と磁気は、似たような、しかし別物の不思議な現象だったのです。そのため、生体電流と生体磁場の関係の概念もありませんでした。
メスメルが用いた「磁気」や「流体」という言葉は、惑星や人体に「目に見えない流体」が流れていることを説明するための比喩に近いものです。物理的な「磁場」という概念ではなく、あくまで宇宙的なエネルギー流体として捉えていました。
そして「磁気」や「流体」という言葉を選び、それを天体と結びつけた背景には、当時の科学がまだ重力や電気の正体を掴みきれず、それらをすべて「エーテル(空間に満ちている未知の物質)」のようなものとして一括りに考えていた時代の空気感があります。
彼がなぜ「磁気」「流体」という言葉に拘り、宇宙規模の話に広げたのか、その論理の飛躍を紐解いてみましょう。
👺ニュートンの「万有引力」への憧れ
メスメルが医学博士号を取得した際の論文タイトルは『惑星の影響について」でした。彼は、ニュートンが証明した「天体同士が引き合う力=重力」に深い感銘を受けていました。
「引力」=「流体」の仕業
当時の考えでは、離れた場所にある物体同士が作用し合うのはその間の空間に「何か」が満ちていて、それが波動や流れとして伝わっているからだと想像されました。
月の引力が海を引き上げる潮汐現象、月が地球に物理的な影響を与えるなら、「水で満たされた人体」にも天体の影響が及ぶはずだと彼は考えました。この天体から降り注ぎ、人体を浸している見えない力を、彼は「普遍的流体」と呼びました。
このあたりがまた面白いところです✨
次回はメスメルにとっての「磁気」が何であったかを記します🙇
お花の横は気持ちいいなー🌸