それが初めて起きたのが、10年ほど前だった。
ある女性ヒーラーさんと出会う。しかし所謂、「憑き物による霊力」を無自覚に使っているなと感じ、離れた。
ほどなくして、真言宗僧侶の方と接触があった。
その後いきなり魔物のようなものに憑かれ、それが大量の霊的存在を呼び、詳細は言えないような大変に苦しい状態となった。
体の左側、をとられた。
「お前はここでおれ。」
いきなり連れて行かれた霊的領域は、仏道でいうなら餓鬼や地獄道だろうか。
修羅のようなもの、オコナイと呼ばれる何かや堕ちた行者、神職のようなものも居る。
魔物は「いのりをやれ。」「俺に祈れ。」
そう言ってくる。いのり、が何を指すかわかる。死んでも祈らない。
家で落ち着いて座ることすらままならず、いても立っても居られず逃げるように外を転々と移動する。自我や記憶を失することはないが、体も意識も辛く、彷徨うしかない。
郊外では少し、楽になれる場所もあった。
それでも何かは付き纏い、色々と言ってくる。
バスの中。
「ここはアシハラ。」まだ落ち着きがあり、少しはマシな存在がそう言った。
「葦原の中つ国じゃなくて?」
と尋ねてみる。
「いや、アシハラ。」
そこはヒミコが居る場所らしい。卑弥呼かどうかは分からない。
ヒミコ、についてかなり色々と言っていたが、特に聞かない。熱っぽさと浮腫があり、苦しい。
牛頭天王はいるが、素戔嗚命はいない。
岩手、牛窓、石鎚、岸和田、石川、恐山。そんな地名で呼ばれる霊的集団や、単体の何かがいる。
ふと、少し楽になったりもする。
「辛い時は石倉岳を呼べ。」
そう言って助けてくれた武闘集団もいた。呼ばないけど。
そんな時間を過ごすうち、外出も、動くことも出来なくなる。
ここの存在たちは親切に、その場所でだけ護ってくれたりした。
鞍馬。
雪が降ると静かで、時々行きます⛄
熊野神社さんも。
新しい何かに踏み出す度、この領域から私は居なくなるらしい。
何度も連れ戻されるが、こんなものたちが来れないところまで行きたいと思った。影響を受けなくなりたい、魂から無くなっても失せても良いから、この領域ごと消したい。
その後、私には助けられたことが、たくさんありました。普通に横になり、静かに呼吸ができる、それだけでも嬉しい。しかも動けます^^
ありがとうございます。