アシハラ

2025年12月04日 22:05

アシハラ


それが初めて起きたのが、10年ほど前だった。
ある女性ヒーラーさんと出会う。しかし所謂、「憑き物による霊力」を無自覚に使っているなと感じ、離れた。

ほどなくして、真言宗僧侶の方と接触があった。
その後いきなり魔物のようなものに憑かれ、それが大量の霊的存在を呼び、詳細は言えないような大変に苦しい状態となった。
体の左側、をとられた。

「お前はここでおれ。」
いきなり連れて行かれた霊的領域は、仏道でいうなら餓鬼や地獄道だろうか。
修羅のようなもの、オコナイと呼ばれる何かや堕ちた行者、神職のようなものも居る。

魔物は「いのりをやれ。」「俺に祈れ。」
そう言ってくる。いのり、が何を指すかわかる。死んでも祈らない。

家で落ち着いて座ることすらままならず、いても立っても居られず逃げるように外を転々と移動する。自我や記憶を失することはないが、体も意識も辛く、彷徨うしかない。

郊外では少し、楽になれる場所もあった。
それでも何かは付き纏い、色々と言ってくる。

バスの中。
「ここはアシハラ。」まだ落ち着きがあり、少しはマシな存在がそう言った。

「葦原の中つ国じゃなくて?」
と尋ねてみる。
「いや、アシハラ。」

そこはヒミコが居る場所らしい。卑弥呼かどうかは分からない。
ヒミコ、についてかなり色々と言っていたが、特に聞かない。熱っぽさと浮腫があり、苦しい。

牛頭天王はいるが、素戔嗚命はいない。

岩手、牛窓、石鎚、岸和田、石川、恐山。そんな地名で呼ばれる霊的集団や、単体の何かがいる。

ふと、少し楽になったりもする。
「辛い時は石倉岳を呼べ。」
そう言って助けてくれた武闘集団もいた。呼ばないけど。

そんな時間を過ごすうち、外出も、動くことも出来なくなる。




ここの存在たちは親切に、その場所でだけ護ってくれたりした。
鞍馬。

雪が降ると静かで、時々行きます⛄


熊野神社さんも。

新しい何かに踏み出す度、この領域から私は居なくなるらしい。
何度も連れ戻されるが、こんなものたちが来れないところまで行きたいと思った。影響を受けなくなりたい、魂から無くなっても失せても良いから、この領域ごと消したい。

その後、私には助けられたことが、たくさんありました。普通に横になり、静かに呼吸ができる、それだけでも嬉しい。しかも動けます^^
ありがとうございます。

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