まだ寒い、でも春の宵っぽくなってきたなあと感じながら、家で過ごしていた時に。
耳元で、静かに「キュービが来るよ。」
そう囁かれた。
何か言われた…くらいに思ったが、程なくして眼前に強い光が、彗星みたいに来て現れた。
↑これより、もっと眩かった。再現が難しい^^;
リンみたいな炎色、マグネシウムを焚いたようでもあった。
少し妖気も感じるけど、何かを誇るように煌々と輝いている。そんな鮮烈な霊光のようなものを視たのは初めてで、言葉無くただ見ていたら、いつの間にか消えていた。
それから2日後くらいだったか、那須塩原の温泉地の殺生石が割れた、とのニュースを見つけた。
あれ?あの光って九尾の狐だったんだろうか…
邪悪な妖狐と言われるが、そんなに悪い感じは受けなかった…
自由になれて嬉しかったのかな。
その後色々あり。
あの光より、もっと純度の高い光を放っている方がいらした。
私はその方に生きていけるための技術を教わることにした。