京都、紫野にある禅宗の寺、大徳寺。その塔頭の1つ、聚光院の中には滝の襖絵がある。
画家、千住博さんが16年の歳月をかけて描かれた作品「瀧図」。
千住さんの「滝」シリーズは、長らく私の精神安定剤のようなものだった。
日常で、人の間で、感情が波立ち飲まれそうな時。傷つき消耗した時。この絵を見るとスッと全てが止まり、立ち返ることが出来た。
静謐の中に、明るさを湛えたブルー。すごい青だなあ。
この空間で站椿功すると、どんな感じだろう。
特別公開の時期に拝観出来るのだけど、今年は公開されるのだろうか。
「滝」シリーズは他にも色々あって、絢爛なもの、激しさがあるもの、様々だけれど。どれも根底には静寂や死を感じ、なおかつ生命力、躍動が混在している。静になったところから何かが新しくこみ上げて来る。
密かに、「あの世の滝」と呼んでいるものもある。
混沌をスッと収束させ、それでいて精気に満ちる。武芸塾の先輩方の作品にもそれを感じる。
作用はもっとダイレクトだけど^^;
自分にもいつか、そのような表現が出来る日が来るだろうか。
千住博さんの作品は軽井沢や羽田空港でも出会える。また行けたらいいな🙂